若駒|若駒酒造株式会社

新進気鋭 酒蔵訪問の旅 173蔵目

若駒(わかこま)|若駒酒造株式会社

栃木県小山市小薬169-1


代表銘柄:若駒(わかこま)
創業:1860年(万延元年)5代
杜氏:蔵元杜氏
仕込み水:弱硬水(日光山系思井川の伏流水)
訪問日:2011/5/12

代表銘柄

若駒 純米 あさひの夢 無濾過生原酒
たかねまる 木桶仕込み しずく搾り
若駒 特別純米 雄町 無濾過生原酒


昔ながらの酒蔵の景観を残す栃木県小山氏の若駒酒造。 wakakoma_gai.jpg

若駒酒造株式会社は桜田門外の変が起きた1860年に創業した近江商人をルーツとする酒蔵です。

代々、近江の水口で鍛冶屋業を営んでいた石井善十郎氏はこの地に来て、辻井伝兵衛さんの酒蔵にて蔵人として酒造業に従事します。

やがて「柏瀬という姓を名乗るのであれば蔵も田畑も販売する」という酒蔵が現れた事から、石井という姓から柏瀬に変更。
その蔵を買収する形で1860年に酒造業に参入します。
この年を若駒酒造の創業の年としています。

現在はお酒のみ製造されていますが、創業当初は醤油も造られていたそうです。

蔵の建物は文化庁の登録有形文化財に指定されています。 若駒 若駒酒造株式会社|登録有形文化財

創業当時の屋号は「堺屋」。酒名は不明ですが「カネタマル正宗」という酒名を経て、小山市の中で一番に法人化した後に若駒という酒名が現れます。

酒造業は繁盛していたようで、この蔵から酒蔵が2件、小売店が18件も暖簾分けして周囲に分家を広げていきます。

その暖簾分けですが、家族以外にも従業員への暖簾分けも多く、従業員の多くは滋賀県を中心に関西から連れて来られた方だったそうです。

近江商人の商売の流れとして、高い技術をもって地方に行き、その技術をもって比較的儲けの多い商売に参入します。
そして儲けたお金で土地を集めて、地主化していくというケースが多いのですが、若駒酒造も同様に土地を集めて地主化します。

最盛期には40町※という土地を所有。蔵から思川の駅まで全て自分の土地だったそうです。
※1町が3千坪ですから、40町は3千坪×40=12万坪になります。

写真の方が5代目蔵元、柏瀬幸裕さんです。 若駒 若駒酒造株式会社|蔵元

5代目蔵元は栃木ではなく滋賀県の生まれで、高校生の時まで水口で住んでおられたとの事。現在も水口に家があり家族が住んでいるそうです。

若駒酒造の創業者は、滋賀県の水口の出身ですが、この地に移住してきたのではなく、家を水口に残した状態で栃木県で酒造りを開始されたようです。

酒造りは3年間、奈良の酒蔵で修行をした蔵元の長男の方が行っています。 若駒 若駒酒造株式会社|仕込み部屋
若駒 若駒酒造株式会社|槽場
若駒 若駒酒造株式会社|商品

若駒酒造は人気のTV時代劇「JIN -仁-」の撮影が行われた蔵元です。 若駒 若駒酒造株式会社|仁の撮影

若駒酒造の建物は、文化庁の登録有形文化財に指定されています。
その為、栃木県に「撮影などに協力しますよ」という登録されていたそうです。

「JIN -仁-」が日光の江戸村で撮影をしていたことから、栃木周辺で時代劇に撮影出来そうな建物を探していたそうで、栃木県に問い合わせたところ若駒酒造を見つけられたとの事。

若駒 若駒酒造株式会社|仁の撮影でペニシリン製造シーンに使われた部屋

仁の撮影に使われた部屋がこちらです。

左に写っているタンクはホウロウタンクですが、その時代にホウロウなど無かった為に、木に見えるジャケットを着せて木桶に見せかけています。

ドラマの中でこの建物は、ヤマサ醤油の醤油蔵として登場します。

謎の火災によってペニシリンの製造所を失った後、ヤマサ醤油の当主ががこの蔵でペニシリンを造ってもよい、と貸出します。

そのシーンにて、当主が立っていたのが写真の階段です。

その後、紙の浸透圧を用いて純度の高いペニシリンを製造しますがそれらのシーンに使われました。

若駒 若駒酒造株式会社|仁の台本

ペニシリンの製造以外には、中谷美紀さんが演じる花魁の乳がん手術シーンもこの蔵で撮影されたそうです。

ドラマの中で手術を妨害しようと、浪士がドアを叩きその振動によって天井からホコリが落ちてくるシーンがあります。
そのホコリを天井裏の隙間から落としたの蔵元だそうです。
天井裏に蔵元が待機し、息を吹きかけて隙間から落としたそうです。

若駒酒造でクランクアップが行われたそうで、その際に出演者が集まりサインはもちろん、台本や「仁友堂」の看板までいただいたそうです。

クランクアップの際に頂いたという仁友堂の看板。 若駒 若駒酒造株式会社|仁友堂の看板
木ではなく発泡スチロールのような軽い素材で造られているそうです。

若駒 若駒酒造株式会社|記念撮影

訪問の証拠写真ですが、仁の撮影に使われたこの部屋で撮影しました。

ペニシリンを製造する作業員達が「給料が貰えないなら出て行く」と騒いている時、金を準備して現れた坂本龍馬お金をばらまくというシーンがあったそうですが、その場面など様々なシーンに登場します。

左に置いている木の枠は、ペニシリンの純度を上げるため紙の浸透圧を用いましたが、その紙を吊るしていた道具。
その木枠の後ろに置かれている木の箱は、ドアの左上にある配電機器を隠すための蓋だそうです。

仁の撮影の現場を見て驚く吾郎でした。

商品の購入・質問は若駒(わかこま)|若駒酒造株式会社へお問い合せ下さい。
TEL:0285-37-0429 若駒醸造元 若駒酒造株式会社
ここで書かれているデーターは筆者が訪問した時点の情報となります。

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若駒|若駒酒造株式会社 への3件のフィードバック

  1. Exit, Voice, and Loyalty のコメント:

    若駒祭@醇。

    先日参加した栃木県小山市の若駒酒造の蔵元を囲む会@神田・醇。

  2. Exit, Voice, and Loyalty のコメント:

    駄酒落からの油組@赤坂。

     昨日は、
     赤坂・駄酒落で楽しいお酒をしこたま飲んだ後、
     ふらふらしながら赤坂見附駅へ行く途中、
     赤い「油」のネオ…

  3. Exit, Voice, and Loyalty のコメント:

    若手の夜明け@シダックスホール。

    昨日は、
    午前11時から、
    渋谷シダックスホールで開催された
    若手の夜明けに参加。
    全24蔵が終結して、力作をそ…

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